空調設備
空調設備を人体に例えると「肺」に当たります。私たちが生きていくためには欠かせない「空気」、この「空気」には、酸素や二酸化炭素のほか埃や花粉など様々な物質が含まれています。目に見えないそれらの物質を含んだ空気を処理し、適切な温・湿度にして室内へ供給することが空調システムの役割です。特に多くの人々が利用するオフィスビルや病院、商業施設などの大きな建物では、空調・換気がいかにしっかり考えられて設計されているかということが、快適で健康的な空間を実現するポイントになります。
それには空気の「温度」や「湿度」だけでなく「気流」や「清浄度」の要素を合わせて検討し、給気と還気をスムーズに行える空気の流れをつくることが重要です。
ほかにも、空調の対象となる空間の大きさや使われ方、空調する対象によっても条件は異なるため、それらを考慮した空調が必要となります。
また、一昨年から始まった省エネ新法では、大規模な建築物の省エネ適合性判定が施工され、さらに来年からは小規模建築物においても同判定が適用されるなど強化されており、建築物で最もエネルギーの使用が多い空調設備の省エネ設計が重要になってきています。
さらに最近では、地球環境対策として脱炭素を目指した建築物のZEB化が求められています。その実現のためには高効率な建築設備の採用のみならず、省エネシステムの導入、自然エネルギーや未利用エネルギーの積極的採用など、新しい技術を駆使しなければ実現できません。身近ではウイルスとの共生(ウィズコロナ)が新しい課題となっていますが、建築物における換気設備は重要な手段となります。当社はこのような課題に挑戦します。